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転生と地球

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高木善之さんの97年の本です。

サブタイトルは、

価値観の転換へのメッセージ

古いので読んだ人も多いかもしれません。素晴らしい内容でしたし、かなり売れたんでしょうね。
中古でも安くたくさんありましたから。

ちょっと内容をご紹介します。


第一楽章「私は死んだ」

交通事故後の臨死体験で、自分の肉体や手術の状況、幼い頃住んでたふるさと、宇宙、を見たあと、ワンネスの光の世界へ入ります。
その前に、子供の頃の回想も出てきますが、なんと、世界はたくさんあるとか、この世界には自分しかいないとか、本当は僕もいなくて何もない、ということを既に悟っていたのです。
それからいろんなことに熱中するようになりました。ピアノ、運動、勉強、学生運動、音楽と。
熱中することで存在の意味が生まれると感じたからです。

でも一生問い続けていた「自分とは何か、どこから来たのか、そしてどこへ行くのか」という問いの答えは、光の中へ入ってわかりました。

光、すべては一つ

これを体感したことで全ての疑問が消えたのです。


第二楽章「ベッドにて」

しかし、肉体に戻ると過酷な現実が待っていました。
全身の骨が折れ、4つの動脈が切れ、歩けるようになる可能性は6%でした。
全く動けない中、いろんなことを自問自答するうちに、臨死体験が幻ではなかったことに気づきます。


第三楽章「記憶をたどる」

そして、臨死体験での記憶をたどります。
まずは時間が存在しない、意識だけの光の世界について。
そこには過去現在未来が全て存在しますが、未来は現在に繋がっているので、現在が変われば未来も変わることを知ります。
現時点で可能性の高い未来があり、それを見てきましたが、それ以外の未来も存在してるのです。
だから、当時の近未来だったソ連の崩壊などは当たってますが、アメリカの崩壊の時期は外れています。遅れたのかもしれませんが、状況が変わったのかもしれません。
過去世も全てがひとつで繋がってるので、特定のものに縛られる必要はないと言います。
ワンネスも究極的な話だけではなく、この世界でも既にそうだということをわかりやすく説明しています。
最後は生まれてきた役割について。


第四楽章「新たな生き方」

世界の崩壊を防ぐためにどうしたらいいのかを、過去の文明の崩壊も交えて具体的に解説します。
そこで大事なのが非対立だと気づきます。そういう生き方をしようと決意したのは事故から半年後。
それから回復への祈りで全く動かなかった体が奇跡的に少しずつ動きだし、リハビリが始まります。
医者に無理と言われても、自分の手足に「よみがえれ、よみがえれ」と祈った結果とその後の努力が実を結び、1年で驚異の回復を見せました。
あきらめちゃいけない、ということがよくわかります。

リハビリの過程で、生きてること、動けることだけで幸せで素晴らしいと気づき、他人の話をただ聞くことの大事さを知ります。

そこから会社に復帰しますが、窓際に追いやられます。でも、そこから這い上がり、指揮者としても復活し、エリート社員に戻るのですが、そこで会社をやめます。

地球環境保全活動をするためです。
自分一人幸せでもみんなが幸せでないと意味がないという思いからです。
とてもできることではありません。


第五楽章「未来に向けて」

ここでは、世界の崩壊、崩壊の根本原因から、幸せとは、いい・悪いはない、怒りも悩みもない、平和を、そして未来社会のビジョンが語られます。


さらっと書きましたが、臨死体験や回復の話は驚異的ですし、それ以外の内容も非常に深く、わかりやすく、腑に落ちる話です。
素晴らしい本ですから読んでない方はぜひ、読んでください。

ただ、この本自体はたぶん中古でしか買えないと思いますが、
実は出版から10年後に、これにさらに踏み込んで、現状の社会をどうすれば良いのかをより明確に書いた、という改訂版が出されていました。

それが、「選択可能な未来」です。

これから読むならこちらがお勧めです。


そんな高木さんと中山さんとのコラボ講演会が、

臨死体験者が語る「宇宙とこれからの地球」

です。

「高木義之・中山康直コラボ講演会」の詳細と申込みはこちら。
http://utyuujuku.wix.com/manakarearity


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