今日は最初に勤めた会社の同期の連中との飲み会。
早退して渋谷に車で向かいました。
一旦車を家に置いて、電車で行こうと思ってたんですが、疲れがたまっていて体調が万全じゃないので、酒は控えることにしたんです。
ちょっと寄るとこあったし、超安い駐車場も発見したし。
飲み会の会場は赤坂なんですが、宇宙塾で予約した渋谷の会場の支払いもついでにしとこうと途中で高速降りました。
財布見たら足りないのがわかったので、お金もおろし、目的地へ到着。
でも、階段をかけ上がると、ドアは閉まってました。
なんと、火曜定休だったのです。
お金おろす必要も途中で高速降りる必要もなかったのでした。
オーマイガーッ!
ただ、その時間は無駄ではありませんでした。
四谷の目当ての駐車場に着いた時刻は、夜間最大400円となる6時をちょっと過ぎた頃だったからです。
6時前に止めたら正規料金ですし、道は狭く一通なので待つ場所なかったですし。
ちなみに、赤坂とか馬鹿高く、昔昼間だけで8千円取られたことがあります。四谷も他は高いのですが、そこは駅まで5分くらいなのに、夜だけ超穴場なのです。
ちゃんとイメージ上で予約しましたよ、今回は。
ただ、近くにコンビニもなく、渋谷の会場のトイレをあてにしてたマイ膀胱は限界で、久しぶりに立ちション。たまたま家の陰に空き地があったので助かりました。
四ツ谷から地下鉄に乗り、隣駅の赤坂見附で降り、会場に向かいましたが、案内されたテーブルにいた15、6人は見知らぬおっさんばかり。
わかるのは同じ営業所で4年一緒に過ごした幹事のKのみ。
本当に同期?
まぁ、前月まで学生だったヤツラ100人と2か月間研修所で一緒だっただけで、それから30年会ってないのですから無理もありません。
とはいえ、もう少し「懐かしい」とか、「面影が」とかって思いが湧くと思ってたのですが。
しかし、半数近くの人が私を覚えてくれてたのです。
同じテーブルに座っていた二人も面影があると言ってくれました。
なんと、私がいた営業所にその後配置されてたそうで、おかげで話題ができましたが、残念ながら私は彼らをほとんど思い出せず、おぼろげにこんな人達がいたような気がする程度。
申し訳なかったですが、仕方ありません。
遠くから親しげに名前を呼んでくるヤツも誰なのかわかりません。
でも、だんだん、何人かは若い頃の顔が浮かんできました。貫禄がついて太っちゃってたのでわからなかったのです。
実際に支店長や所長やってる連中でしたが。
そして、一番遠くにいたヤツが、昔研修で同じ班にいて仲良くしてたMだったとわかりました。
すると、そいつがやってきました。
「いやぁ、○○(ken2)が来るって聞いてたけど、最初に顔出した時、全然わからなかった」
と私と同じ状態だったようです。
「あの頃はスゲェいい男だったから、あっ、いや今も悪くはないけど・・・・・・」
「いや、20歳くらいの写真を子供に見せても別人って言われるし、その頃は別にそうは思ってなかったけど、今写真見ると確かにちょっといい男だったかも、って思う」
うんうん、と頷くM。
実際、高校から20代前半の頃は、あるアイドルに似てるとよく言われてましたし、自分でも少しは似てるかなと思ってましたが、今は似ても似つかぬ状態。
向こうは全然変わってないので、もう1ミリも似てないほど変わり果てた現状に、自分でも驚いてますが、
人は変われるってことです。(人はそれを老化と言うぞ)
やっぱ、苦労したり、嫌なことを無理してやってたり、大きな病気したりすると老けるのが早いですね。
今はほとんどストレスないですが、何十年もそうじゃなかったですから。
ただ、電話でも聞いて驚いたんですが、なぜか幹事で友人のKは平社員なのです。
営業成績は抜群で日本一にも何度かなってるのに。
筆記試験の選考段階で毎年落とされ、昇格できないといいます。
Kは「俺は馬鹿だから」と言ってましたが、飲み会のあと、二人だけで喫茶店入って話をしてるうちに察しがつきました。
昇格してる連中は、会社の歯車として忠実に仕事をしています。
でも、Kは自分の考えを持っています。扱ってる商品は、実は相手に合わせて変えないと、真の効果を発揮しません。
会社は売上命です。とにかく、メインの商品を売りまくればいい、中にはかなり効く人がいるのだから、という考えなのです。
実は私が4年でやめたのも、そういうところが嫌だったのと、さらに不正を強いられていたからです。
営業成績は悪くなかったです。営業マンコンクールで何度か入賞しましたし。でも、良心が咎める仕事はしたくなかったのです。
ただ、その数年後に不正が発覚して、会社は傾き、今はそういう不正どころか、接待なども一切やらずにまっとうな仕事のみの会社になって持ち直したようですが、売り上げ至上主義は変わらないようです。
もし、自分が支店長になったら、という問いにKは自分を偽った答えを書く男ではないのです。
お客さんに喜んでもらう仕事をするのが大事だからです。
会社はそんな理想を追うよりも、会社の命令どおり動くイエスマンを欲しているので、毎年論文で落とされているのでしょう。
そういうことだと思った私は言いました。
「Kは平社員の方がいいよ。もし支店長なんかになったら、自分の考えを曲げて部下に仕事を指示しなきゃいけない。Kがそんなことをしたら、ストレスで体壊す。自分の信念を曲げてまで昇格したってかえって不幸になるだけだし、平社員で良かったじゃん」
頷くK。
「俺は今スピリチュアルなことを勉強してるけど、一番大事なのは、他人の目や世間体など気にすることなく、本当に自分がやりたいことをすることだと思ってる。だから、Kは今一番いい状態だと思うよ」
同期がみな出世して、つらい思いをしてたんでしょう。Kは、
「○○に会えて良かった」
としみじみ言ってくれました。
私だって会えて嬉しかったです。
20年ぶりでしたが、お互い全然そんな気はしなかったのが不思議でした。
ただ、私も自由気ままな平社員(役職自体ないような小さい会社なので)ですが、Kは一部上場企業で毎年1万人が応募してくる会社のトップ平社員なので、収入はずっと上です。
だから、喫茶店では払わせてくれませんでした。
ちなみに、赤坂の喫茶店は凄いですね。
私はルノワールでも結構高いなと思ってましたが、ここはその倍。コーヒーも紅茶も千円からです。
メニュー見て驚きました。そんな喫茶店初めて入りましたよ。
ちなみに、ウエイトレスはハーフでかわいくて愛想が良かったですが、
ウェイターは「閉店です」と皿をひったくるように持ち去っていきました。
それですぐに席を立ち、ウエイトレスにだけ挨拶して帰りました。
まぁ、いろいろ驚くことばかりでしたが、楽しかったです。
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素晴らしき平社員
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