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神霊の世界に覚醒して(感想編)

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前にご紹介した「ジンとの対話」が本文ではなく「はじめに」に書かれている「神霊の世界に覚醒して」をようやく読み終わりました。
本文の抜粋を以前ご紹介してますので、今回はそれ以外で印象に残ったことを書きます。

その前に本の概要についてです。

サブタイトルは
「直接啓示を受けるためのシャーマンの方法」
となっていて、4つのシャーマンの楽曲が入ったCD付きです。ナレーションはありませんが、ヘミシンクCDのように、変性意識に導いて、最後には脳波状態を通常に近づけるような作りになっているようです。

紀伊国屋書店の紹介文をまずコピペします。

内容説明

シャーマニズムは、神霊の世界に直接アクセスし、神霊の助けと保護を得る精神的な実践の方法である。専門の異なる6人の学者や研究者が、実体験に基づいてシャーマニズムとスピリチュアルな世界を解説する。

目次

第1章 シャーマニズムとはなにか
第2章 神霊の世界への旅
第3章 自然とつながる
第4章 気候や自然環境の変化とシャーマニズム
第5章 セレモニーとシャーマンの儀式のパワー
第6章 夢
第7章 神霊世界へと続く創造的な制作活動
第8章 音と光
第9章 通過儀礼としての死
第10章 死についての実験的な仕事
第11章 シャーマニズムの他の側面
第12章 変容していく社会


ということで、シャーマニズムについての決定版ってとこでしょうか。
エクササイズも載ってますので、実践的でもあり、非常に濃い内容の本でした。


さて、では印象に残ったことですが、

まずはシャーマンをタイプ別に5つの階層にわけている点です。
これは一般の人でも基本的に同じですが、特に霊能があるからとか、悟りの体験してるからと、その人達の言うことを鵜呑みしてはいけない、ということがわかると思います。

全部書くと長いので、簡単にご紹介します。


1.黒魔術を使うシャーマン。呪いをかけて人を病気にしたり、不幸を呼び寄せたり、といったことが最終的に自分に返ってくることを知らない、精神的に未熟なタイプです。

2.盲目的に規則を遵守するシャーマン。感謝されたりするので井の中の蛙でいたがり、伝統的じゃないシャーマンを批判します。

3.成功を追い求めるシャーマン。自分の評価を気にして、認められたがり、権力を好み、競合するシャーマンと敵対し、自分の秘密や技法を明かしません。

4.他の人々を助けるために働くシャーマン。自分の評価や報酬は気にせず、思いやりの気持ちが強いタイプ。高いレベルの技能を持ち合わせています。

5.自己実現したマスターレベルのシャーマン。第4のタイプに似ていますが、より大きなパワーを持ち、伝統的な規則にとらわれることなく、一瞬で癒すことのできる神秘家。


イエスやヒマラヤ聖者達は第5のタイプですね。シャーマンの世界でも、数は少ないけど、どの伝統文化にも存在してるようです。

霊能力とか関係無く、少なくとも4以降の人間でありたいものですね。

ただ、マスターの話でも、自分に直接言われた話でないなら、参考程度にした方がいいと思います。
彼らの話は真実ですが、今の自分に必要なのか、合ってる話なのかは考えた方がいいですし、表面的な理解で間違ってとらえる場合もありますから。

まぁ、本書の目的はシャーマンにお世話になることではなく、各個人が直接神霊世界と繋がることですからね。
だから、たくさんのエクササイズや瞑想法が載っているのです。


次ですが、
シャーマンの超越の技法には3つあるそうです。これも簡単に書きます。(それぞれの説明の最後にはエクササイズも載ってます)


1.感謝の心

神霊世界への入り口の一つに心臓があり、そこからの神霊の光を塞いでるのが、エゴがつくり出すうぬぼれです。
恐れ、敵意、うぬぼれ、落ち込み、疑い、皮肉、憤りなどの悪い感情を追い払うのが感謝の心なのです。
ちなみに、マオリ族は、この物質世界は各人の心の投影だと解釈してるそうです。昔から先住民族は知ってたんですね。

2.「見る」こと

あるがままを「見る」ことができれば、真実を理解できます。そのためには頭の中を空にして、一切の現世の考えを取り去ることです。
「見る」ことができれば、すべて生命とつながっていることを実感できるので、無限大の力を引き出せるようになります。

3.祝福の祈り

心のこもった言葉で祝福の祈りをすると、神霊とともに生きていることを実感できる。
「私は魂そのものだ。さあ目覚めよう。見えるものすべての魂とともに目覚めよう」と唱えて覚醒できれば、すべてのものは息を吹き込まれ、祝福され、感謝される。
「大いなる喜びと愛を与えましょう。ここにいる人すべてが、喜び、満ち足りて、幸せになるように祝福されますように」
あなたが他者に与えるものは、あなたがいずれ受け取ることになるので、できる限り精一杯の愛を与えるのがよい。
祝福の祈りは魂へと還る道なので、三つのテクニックの中で最も強力だが、感謝の心がなければ、祝福の祈りをささげることは難しい。


感謝の心は、真実を理解し、愛を運び、エネルギーを増強する。

「見る」ことは、真実を伝え、愛を生みだし、エネルギーを解放する。

祝福の祈りは、真実を認識し、愛を放出し、エネルギーを放出して素晴らしい現象を起こす。


私は、この中の「見る」ということが一番難しいと感じます。
先入観や、過去の記憶に縛られず、いい、悪いの判断もなく、あるがままに見る、ということは、相当意識しないと条件反射的に判断しがちだからです。

「奇跡のコース」では、実は我々がありのままに見ていない、ということをまず自分で理解することが出発点になってますしね。レッスンが10くらい続きます。
仏教の八正道でも「正見」が最初ですから、仏陀もイエスも同じなんですね。


最後は、
夢について。

神霊世界(意識の世界)と夢の世界は同じものです。
未開の部族の世界観の中核にあるのは、私たちは24時間、つまり一生夢を見ているということです。
現実世界は夢で見たことが反映して起こるのです。夢が現実の反映なのではありません。
ただ、記憶している夢は解釈が必要だったりしますが。


なにか新しいことを始める時やアドバイスが欲しい時は、夢の中で「なにか役立つアドバイスが欲しいです」と夜寝る前に念じればよい。

著者の一人であるサンドラは一生治らないとされる体が痛む病気にかかっていましたが、毎日寝る前に夢でヒーリングして欲しいと祈ったそうです。
何ヶ月もあきらめずに毎晩。
すると、ようやく夢にネイティブアメリカンの男性が出てきて痛いところにガラガラを振りました。
夢の中で痛みが消えたら、起きてからもずっと痛みが出ることはなくなったそうです。


ヨガナンダさんは「叶えられたと確信するまで祈りなさい」と言ってましたし、何度も祈るのは信じてない証拠、という話もありますが、疑いの心を廃し、いつか叶えられると確信したうえで継続するならそれが一番なのかもしれません。
イエスのいう「求めよ。さらば与えられん」ですね。
中村天風さんも寝る前の祈りや思いを重要視してましたね。


ということで、
古代から受け継がれているシャーマンの智慧は、決して未開の部族の迷信ではなく、スピリチュアルの神髄だったんだのです。
この本がアメリカのアマゾンでNo.1になったのもわかります。

他にもいろいろと大事な話が載ってますが、内容全てを紹介することは無理ですので、興味のある方は読んでみてくださいね。


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