ほとんど二桁台のヨーロッパに比べて日本は消費税が低いから、10%にあげるくらい仕方ないんじゃないの? と思ってる人が多いかもしれませんが、国税における消費税の占める割合は既に世界一高いのです。
5%の時代(1%は地方に入るので4%表示)ですら下記の通りです。
現状の8%で既に国税収入における消費税の割合はおよそ38%
10%にあがったら、48%でほぼ半分となります。
どんなに高くても30%超えてる国はありません。
日本以外の先進国で、国税に占める消費税の割合が一番高いイタリアでも28%
消費税率最高25%のスウェーデンでも国税に占める比率は22%です。
ちなみに、アメリカには消費税はありません。州によって違いますが、小売売上税といって最終的に消費者が購入するときだけ税がかかります。
日本の消費税はメーカーや卸や中間でも毎回かかります。
アメリカも結局似たようなもんじゃないかと思ったら大間違い。
国税における直間比率は9対1です。法人税と所得税に頼っているのです。間接税比率は10%しかありません。
なお、ヨーロッパでもイギリスやアイルランド、メキシコ、オーストラリアなどは食料品に対しての消費税は0%です。
それ以外の国でも食料品に対しては約半分でほとんど一桁台です。平均5%くらい。
北欧のスウェーデン、ノルウェーは12%ですが、それらの国は福祉が充実しています。
10代の教育費や医療費は無料だとか。
ということでほとんどの国の消費税は一率ではないのです。
日本は今や低所得者に厳しい国となっているのです。食料品は誰でも買うんですからね。
消費税は確実に取れるので役人は上げたいのでしょう。
でも、福祉は削られる一方です。年金の支給開始年令は上がるし、増えないし、医療費負担はあがってるし。
消費税上がっても福祉には回りません。その分法人税を下げるんですから。
日本の法人税は世界と比べて高いわけではないです。アメリカなんかもっと高いですから。
消費者目線でいうと、アメリカは低負担低福祉。ヨーロッパは高負担高福祉ですが、
日本は高負担低福祉への道を歩んでいます。
収入に応じた税負担が当り前じゃないでしょうか。そういう社会がいいと思います。
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世界一高い日本の消費税
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