Quantcast
Channel: 今しかないなら by ken2
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4186

アスリートに学ぶ「好きこそ物の上手なれ」

$
0
0

天才でなくても、センスなくても超一流になることはできます。

亀田大毅は三兄弟の中で一人だけ落ちこぼれでした。
他の兄弟が1日でできることを1週間かけないとできませんでしたし、ランニングにもついていけませんでした。
他の二人はボクシングの前に空手チャンピオンでしたが、大毅は1回戦負けでした。
ボクシングはずっと嫌いでしたし、練習でも相手を倒したことがなかったのに、デビュー戦で運よく1R23秒でKO勝ちしました。
それで自分は強いと自己暗示をかけられたのでしょう。
内藤選手には歯が立たず反則負けでバッシングされましたが、最終的には世界チャンピオンになり、二階級制覇しました。

まさに、

「努力に勝る天才なし」

です。

その後ようやくボクシングを好きになって自発的に意欲的に練習に打ち込むようになったら、さらに伸びたのです。
相手の動きが読めるようになり、相手に合わせて最適なパターンで対応できるようになり、ずっと敵わないと思っていた兄弟よりも強くなったのです。

これこそ、

好きこそ物の上手なれ

です。

(ただ、その後すぐに網膜剥離になり、残念ながら最強の自分を見せられないまま試合に負け、引退しましたが)


サッカーでも同じです。

若い頃、センスの固まりで上手かったサッカー選手は何人もいましたが、
プロクラブのユースに上がれず、高校の部活でやるしかなかった中村俊輔や本田圭佑の方が世界で活躍しています。
サッカー大好きでメチャクチャ努力して工夫した結果です。
世界のフリーキッカーベスト10にランクされている俊輔ですが、ベテランになった今でも蹴り方を変えて試したりしてます。

そういった選手の中で、最も称賛に値するのは

岡崎慎司

です。

先日、サッカーの母国イングランドのプレミアリーグで奇跡の優勝を果たしたレスターのレギュラーFWですが、
若い頃はほとんど期待されていない選手でした。

足が遅く、技術もなかったからです。気合と根性だけがウリ。

滝川二高に進学する時も、中学の県選抜のコーチから
“レギュラーで出るのは難しいよ”と言われたくらいです。

プロ入りしましたが、清水入団1年目はFW8人中で8番手。

同期だったDFはこう言ってます。

「岡は当時、ドが付く下手クソ。FWの中でも何番手にも当てはまらなかった」

だから、当時の長谷川健太監督(現G大阪監督)は紅白戦や練習試合でフォワードではなく、サイドバックやボランチで起用しましたが、最期にはこう言いました。

「どのポジションをやらせても一生懸命やる。何が足りないか分かって、オフの間にトレーニングしていた。何に対しても一生懸命で、どこで使っても期待以上。ああいうキャラクターはどこでも受け入れられる。あそこまでメンタルが強い選手はなかなかいない。入団4年目か5年目の時に“俺がおまえに教えることは何もねぇ”と言ったよ」

その後ドイツのチームに移籍しましたが、その時も評論家からは期待されず。
案の定最初のチームではイマイチでしたが、次のチームで結果を出し、
昨年レスターにチーム最高金額で移籍したのです。

それでも最初は試合に出られませんでしたが、その間プレミア仕様の体になるよう鍛えて、後半からは不動のレギュラーとなりました。

最近は運動量や献身性だけでなく、ドリブルやターンやオーバーヘッドなどの技術も見せ、年々上手くなっているのです。

岡崎本人はこう言ってます。

足もとを見てやってきた。そのときにやらないといけないことが必ずある。それをやってきた。
もちろん、高いところ(目標)があるから頑張れる。
でも、それを見過ぎてしまうと、やらなくてはいけないことが見えなくなる。
置かれている状況で、何ができて、何を伸ばさないといけないかを考えてきた。
そして、(今も目の前に)やれることがある。だからこそ、まだまだ自分は(前に)行ける可能性を感じている


ユースどころか高校の部活でもレギュラーが厳しいと言われてた岡崎選手が、今年、香川や本田を抑えて、アジアでNo.1選手にランクされたのです。

凄い話じゃないですか。


その岡崎の相棒で、今季11試合連続得点でプレミアリーグ新記録を作ったバーディーは、さらに驚くぐらい凄い成り上がりぶりです。

15歳の時に最初のチームをクビになり、
サッカーから離れて地元の学校でスポーツ科学を勉強した後、ストックスブリッジのユースからトップチーム(8部ですが)デビューを果たし、そこに3年所属しました。

ストックスブリッジ・パーク・スティールズ(7部に上がっていた)にいた時は、パートタイマーとして副木(ふくぼく、骨折箇所を固定する添え木)の製造工場で働いていました。

ストックスブリッジのチェアマンは、こう言っています。

「彼はいつも最初に来て最後まで残っている選手だった」

その後、6部のチームに入り5部にあがり、3部のチームへと移籍し、2012年に当時2部のレスターに移籍してようやくプロ選手になりました。(10年間アマチュアだったのです)
レスターが2014年に1部のプレミアリーグに昇格するのに貢献しましたが、プレミア一年目はそれほど点も取れてません。

それが、2年目の今季は残り一試合で得点ランキング2位につけています。点差はわずか1なので、得点王の可能性も残ってます。

クビになってもサッカーだけで食べられなくても、好きだからこそあきらめずに頑張れたのでしょう。

5年前までバイトしてた選手が、28歳でついにイングランド代表になり、代表の試合で点を取る選手になったのです。

まさにシンデレラストーリー。映画化されるのも当然ですね。


別にスポーツに限ったことではないと思います。

お子さんに好きなことがあるなら、本人がやめると言わない限りは、どんなに才能がないと思われてもやらせてあげましょう。

皆さんも誰がなんと言おうと自分の好きなことをやりましょうね。
趣味でも勉強でも遊びでもマニアックなことでも構いません。

他人の評価は関係ないです。自分が楽しいのが一番ですからね。

もちろん、それが評価されたり、成果がでたら嬉しいですが、それはおまけみたいなもんですから、結果は気にせず楽しみましょう。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4186

Trending Articles