2011年5月30日に書いた映画の感想日記です。
ちなみに、アダルトではありません。
奇跡を起こす水として有名なルルドの泉に関する映画で、ジェニファージョーンズ主演です。
「聖処女」のDVDを観ました。
昔の映画だから1時間半くらいで終わるだろうと思っていたら、2時間半もあり、見終わったのは1時半でした
でも、別に長さを感じることはなく、ルルドの洞窟で、ベルナデッタがマリア様に出会う頃から亡くなるまでをしっかり描いた良い映画でした。
最初は誰からも信用されず、市長、警察署長、検察官、教会、親からもいろんな妨害を受けますが、まず親が味方になります。
「草を食べなさい」「泉で体を清めなさい」と言われ、洞窟の草を食べ、土を掘って泥で手や顔を洗ったところで、群衆の笑いものにされ、両親に連れていかれますが、しばらくしてベルナデッタが掘ったところから泉が湧き、その水で奇跡的な治癒が起こると、少しずつ状況が変わっていきます。
いろんな障害が次々に起きてくるので、これはクリスチャンじゃなくても一つの映画としても楽しめると思います。
後半は何度か泣いてしまいました。
子供の頃、教会でベルナデッタの短い映画を観たことがあり、多少知ってるつもりでしたが、全然知らなかったも同然って感じでしたね。
その時、ベルナデッタの遺体が腐敗せず、今も白雪姫の棺のようにガラスケースの中に眠っているベルナデッタを見ましたが、とても綺麗な顔をして生きてるようだったのを覚えています。写真が本物のベルナデッタです。
死後30年経っても、遺体は生き生きとしていたそうで、死後45年経った時、骨格、腱膜、靭帯、皮膚は、まだ完全に保存されていたそうです。
もちろん、防腐処理などしていません。筋肉の弾力性も残っており、特に肝臓が良好な状態で、柔らかで殆ど普通の状態だったので、解剖外科医は、「自然の現象であるとは思えない」と、指摘しています。
薄い蝋のマスクを作る為、顔と手の型が取られ、今はそれをかぶせられた状態だそうです。
亡くなったのは1879年4月16日ですが、未だに綺麗なお顔を拝見できるというのは凄いですよね。
ベルナデッタ役のジェニファージョーンズも綺麗で、マリア様が現われた時の高揚感あふれた表情は素晴らしかったです。
いかん、また泣きそうだ。
それから、ベルナデッタは最初からマリア様だとは思ってません。とても綺麗な婦人と言っていて、銅像のマリア様とは違うと言ってました。
でも、最後に名前を聞くと、「私は無原罪の宿りです」と答えたそうですが、ベルナデッタには何のことかわかりませんでした。
これは、マリア様を表す言葉だったのです。
そこで初めてベルナデッタが会っていたのはマリア様だったことを知ります。
ただ、以前にマリア様に会ったという嘘をついて世間を賑わした子がいたらしく、教会はその時点でもまだ疑ってましたけどね。
ベルナデッタは喘息持ちで、勉強もできない病弱な子だったんですが、とても真っ直ぐで嘘をつかない、まさに幼子のような心の持ち主で、主演女優はそれも本当によく表現していて、心を打たれました。
ちなみに、ルルドの泉での奇跡認定は教会は厳しいので、数は多くないですが、あり得ないものばかりです。
でも、奇跡認定されてなくても、足が悪い人が帰りには不要になって置いていった松葉杖が死ぬほど並んでる写真は見たことあります。
題名の「聖処女」ですが、マリア様を表す言葉みたいですが、ベルナデッタをも表す言葉にもなってるんじゃないかと思いました。
20歳で修道院に入ってシスターになったからだと思います。
ちなみに、私が小さい頃はシスターのことを「どうていさま」と呼んでいました。当然意味は知りませんでしたけど・・・
いつからかシスターと呼ばれるようになりましたが、たぶん、童貞とか処女とかの言葉が世間であまり良くない使われ方をするようになったからじゃないかと推察します。
※過去の体験記と本の感想を順番にあげてるだけですが、今回珍しく過去の映画の感想日記があったので、アップしました。実は次の「君といつまでも」にルルドの水が出てきます。タイミングの良さに自分でもビックリです。
ちなみに、その次の回はまだ書いていませんが、そこにも出てくる予定です。