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思考のすごい力(The Biology of Belief)

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「思考のすごい力」の原題「The Biology of Belief」を直訳すると、信念の生物学。
サブタイトルは
「心はいかにして細胞をコントロールするか」
です。

生物学者が自らの研究から到達したのはスピリチュアルな世界だったのです。

この本は一般向けに書かれていまして、著者の体験と学術的な話が織り交ぜられていて、とても興味深い本でした。

生物は履修してなかった私にも理解できるようにわかりやすく書いてましたし、非常にいい本です。
細胞についての話は驚異的で非常に面白くて勉強になりました。
こういう本を子供の頃に読んでいたら、生物学を学びたくなったと思います。

細胞一つ一つは意識を持って生きていて、実は機械のように複雑な仕組みでしかも外側からの刺激によってその仕組みを改変したりしています。

読んでいると細胞の一つが人間で体が地球や宇宙って感じられます。

著者は量子物理学を学んでそれが生物学にも応用できることを知ります。

原子が粒子であって波でもある、というのは物質と非物質(エネルギー)は不可分だということで、宇宙は一つにして分かつことのできないダイナミックで全体的な存在だというのが量子物理学です。

もうスピリチュアルな世界は科学的に説明されているのです。

その後、細胞に働くのは化学物質だけでなく、非物質のエネルギーにもレセプターが振動して反応してることがわかります。

なぜ、ヒーリング、音叉などのエネルギー療法が効果があるのかも、生物学的に説明できるのです。

それだけでなく、DNAは単なる設計図で、自らオン・オフのスイッチを押すことはできない、思考や信念が細胞に直接影響を与えている、ということまで説明されています。

ただ、顕在意識でいくらアファメーションしても潜在意識がそれを否定していたら、何も変わりません。
潜在意識を変えるのがなかなか難しいので、顕在意識だけでアファメーションやプラス思考、引き寄せの法則を使っても上手くいかないのです。

潜在意識は条件反射なので、無意識で反応したり行動したりします。

車の運転中に会話や音楽、考え事してても、ハッと気づいたらかなりの距離移動してたり、ってのは潜在意識の働きです。

この潜在意識は顕在意識よりずっと肉体に影響を及ぼします。

この本にはいろんな例が書いてましたが、膝の手術の話が驚きでした。

なんの効果もないはずの乳糖を薬と思い込むことで治る人がいるプラシーボ効果は有名ですが、手術でもあるのです。

膝関節炎の手術でどれが効果を上げてるのかを調べるために、膝の軟骨を削るグループと、膝の中を洗浄するグループと、切るだけで何もせず、何かやってるように見せかけるグループに分けました。

いずれも縫合後、同じ術後ケアを行います。

結果、どれも同じ治療効果を示したのです。

結局手術すると良くなると信じているなら、何をやってもやらなくても治ったということです。

潜在意識レベルで手術すれば治ると信じていれば治るのです。

イエスに触れば治ると思い込んだ患者が治るのも同じでしょう。

何もしなくても治ると潜在意識レベルまで信じているのがマスターなんでしょうね。

潜在意識が何を信じているかはキネシオロジーなどでもわかります。

催眠療法や変性意識で信念の書き換えをやると治るのは、実は生物学的に説明できる話だったのです。

以前書きましたが、私は心から納得して信じ込むことで腰痛や風邪から解放され、記憶力も改善されましたので、そういう方法でも潜在意識の書き換えはできると思ってますが、お試しがくることがありますからそこで負けないことが大事だと思います。
イエスを真似て水面を歩いていたのに、不安を持った瞬間におぼれたペトロのように、お試しに負けない心がないと元に戻ります。

ということで、ヒマラヤ聖者への道で著者が奇跡などなく、全て科学的、数学的に説明できるんだと言ってましたが、やはりその通りだとこの本読んで思いました。

イエスが言ってたように、能力に制限をかけてるのは自分で、本来人間には神のような力が秘められているのです。

なお、逆の例もありました。

催眠療法でイボを治して人が、象皮病のような患者を治しますが、その後、治療不能な伝染病だったと知ります。

イボを治す自信はありましたが、イボではなく不治の病だと知ったため、同じ症状の患者が押し寄せるようになりましたがあまり治せなくなったのです。

治療者の無意識の不安が患者に影響したんだと思います。

もっとひどい話があります。

末期の食道ガンだと宣言された患者が数週間後に亡くなったのですが、その後の解剖で、食道にガンはなかったことがわかりました。
医者も患者もすぐに死ぬと思っていたのでそうなったんでしょう。


あと面白かったのは、心臓移植の話です。

移植を受けた人が心臓の持ち主と同じ嗜好になったり、その人を殺した犯人がわかったりするのは、臓器が記憶を持ってるのではなく、亡くなった方の情報を受け取るレセプターが臓器に存在してるからなのです。

亡くなったと言っても肉体がなくなっただけで、魂や記憶や記録は非物質界に存在してますからね。

ちなみに、細胞も多少の記憶は持ってるようですが、脳と同じで大量の情報は非物質界にあるのです。
水頭症という大脳のない生徒が数学で首席を取った例が書いてましたが、大脳がなくても普通に生活できるし思考することも記憶することもできるのです。

とにかく、他にも書ききれないくらいいろんな話が(陰陽五行的なものまで)あってとてもいい本でしたよ。
図書館で借りましたが、買って何度も読み返したいくらいでした。
著者の人生も面白かったですしね。

参考までに、簡単な目次と内容をコピーしときますが、お勧めの本です。


目次

イントロダクション 天国の島で生命の真実に目覚める
第1章 細胞は知性を持っている
第2章 環境が遺伝子のふるまいを変える
第3章 細胞膜こそ細胞の脳である
第4章 量子物理学が生物学・医学を変える日は近い
第5章 心が持っているすばらしい力
第6章 恐怖を捨てよう。満ち足りた人生を創るために
第7章 親は子どもの遺伝子が最高の可能性を発揮できる環境を整えよう
エピローグ 愛情深きものが生き残る世界へ


内容(「BOOK」データベースより)
人間の持つ無限の可能性の扉を開く新しい生物学の革命的挑戦!遺伝子は単なる生物の設計図にすぎない。意識や環境が細胞をコントロールし、遺伝子のふるまいを変えるという驚くべき真実。


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