Quantcast
Channel: 今しかないなら by ken2
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4186

世界の中心で愛を叫んだけもの/宇宙人ユミットからの手紙

$
0
0

最初のタイトルは、ハーラン・エリスンというSF作家の短編集です。

表題の作品はヒューゴー賞をとっていますが、難解なもので、わかりやすい話ではありません。
難解というのは科学知識がとかではなく、いくつか次元(もしくは時代)の違う世界での話が別々に描かれていて、どんな世界なのか説明がないという点です。読者がそれを想像し、他の世界と関連づけて考える必要のある作品、ということです。

深い話なのかもしれませんし、アイデアは面白いのかもしれませんが、私好みではなかったですね。
でも、次元が違っても時代が違っても全ては影響しあっているということを示唆しているのかもしれない、とは思いました。

まぁ短編集なんで、他にもいろんな作品があって、全て難解なわけではなく、それなりに楽しめるものもありましたけどね。

ただ、なんだか読むのにえらい時間がかかってしまいました。

ちなみに、

「世界の中心で愛を叫ぶ」(いわゆるセカチュー)とかエヴァンゲリオンの同名タイトルは、この小説からとられてるようです。

セカチューは映画かドラマを見ましたが、この本は、それとは全く接点のないSFです。正反対といってもいいでしょう。

エヴァも多少見てますが、どの回のことなのかわからないですのでコメントできません。
SFといっても本作はロボットものじゃないし、直接的な関連はないですが、悪の限りを尽くした人間や、追い詰められる龍の話などが出てきますので、潜在的に近い部分があるのかもしれません。
エヴァも単純な話じゃないですしね。


図書館にあったんで借りてみたんですが、賞をとったからといって、自分に合ってる作品とは限らないというパターンでした。



お次のタイトルの本は、ヤフープレミアムの特典で入手したもの。ブックオフで無料だったんです。100円の本3冊が。

あとの二つは「永遠のゼロ」と「英単語連想記憶術」
ゼロはドラマが良かったので。
英単語は高校時代に使ったものだったので、長男用に。
懐かしかったです。
最初の単語は「abandon」
~「あ、晩だ」と勉強捨てる~
という語呂合わせと、TV番組を見るために本を投げ捨てるイラストが書かれていて、「abandon」=「捨てる」
は今でも覚えていましたが、この本以外でお目にかかった覚えのない単語でしたね。

「宇宙人ユミットからの手紙」は、
てっきり手紙が翻訳されてそのまま載せられてるのかと思いましたが、そうじゃなかったです。

ウンモ星の知的生命体ユミットからの6000通にも及ぶ手紙を受け取った数名のスペイン人からその手紙を見せてもらい、フランス語に翻訳してもらったものを、
フランスの国家機関で働く宇宙物理学者が、その内容を吟味し、調査したことを書いたもので、マジメな本でした。

アマゾンにはこうあります。

内容(「BOOK」データベースより)
宇宙人はすでに地球に住んで、45年間6000通に及ぶメッセージを送り続けている。現代科学を遙かに超越したテクノロジー、宇宙の仕組み、人間の魂…驚くべき超科学の全貌をトップレベルの宇宙物理学者が詳細に調査・分析した。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
プチ,ジャン=ピエール
1937年生まれ。理学博士。フランス航空宇宙分野の超エリート養成機関・パリ国立高等航空宇宙学校(Ecole Nationale Sup´erieure de l’A´eronautique)で航空工学を専攻。フランス原潜ミサイルのための固体燃料ロケット推進装置製造の国家プロジェクトにテストエンジニアとして勤務。その後フランス国立科学研究庁(CNRS)で、1965年から1975年にかけてMHD発電の実験に従事する。1967年、ヴェリコフの不安定性の影響を除去した発電機を世界で初めて開発(モスクワ学会で発表)。マルセイユ天文台に配属後は、新しい宇宙構造(双子の宇宙論)や理論物理学の研究分野で世界的評価を受けてきた。科学知識普及のための著書を含め、著作は30冊を超える。長年、主任研究員という要職にあったフランス国立科学研究庁を定年のため2003年に退官。その後も、世界に向けて研究、執筆、講演活動など活躍の場を広げている。

ということで、著者は怪しい人ではないことがわかると思います。

最初の方で、実際にウンモ星人が基地にしてた場所を探ったり、彼らの研究用に日用雑貨を奪われた一家の話や、
彼らが西洋人にそっくりなので、医師として住民の中に紛れ込んでいたり、直接電話で会話したりしてた話などはちょっと面白かったです。
糸で釣ったUFOの模型でわざとでっち上げにみせたという話もありましたね。

結局彼らは地球人を調査しに来ていたようなのです。1950年頃に5、6人で。

彼らは「宇宙船操縦記」に出てくる連合系の高次の宇宙人達とはちょっと違っていて、地球人より少し科学技術が進んでるだけで、我々を助けにきた感じではないですね。

そもそも連合だって直接介入はしませんから、あまり変わらないといえばそれまでですが。

彼らはアリや蜂のように個人より全体意識の方が強く、そこが地球人とは違っているようです。

UFOの構造、飛行の原理、エイズは遺伝子操作で作られた、双子の宇宙、ブラックホールは存在しない、進化の真相、宇宙の構造、イエス・キリストについてとかって話もありました。

ただ、人型しか宇宙人はいないとか言ってたようですが、他で聞いた情報だとそんなことないので、彼らが何でも知ってるわけではないようです。

ブラックホールについては別次元への入り口みたいな記述がありましたので、地球で言われているようなものはないと言ってるんでしょう。


これだけ書くと面白そうですが、後半は著者の考察になっているので、そうでもないです。
学者の話ですからね。
ただ、学者がユミットの科学知識は地球人より上だと認めて、それを元にいろんな論文を発表してるようですから、手紙自体誰かのいたずらではないと思います。
実際巻末にはいくつかその理論や論文らしきものが参考資料として載せられてました。

あと、協力者で陰謀論的な内容を告発しようとして殺された学者の話もありましたが、昔は特にそういうことが多かったようですね。
この本自体元々古いものですから。

本は続編が3まで出ているようですが、日本で3が出たのは98年です。

ネットに、このユミットからの手紙をそのまま紹介してるサイトがありました。
こちらは「宇宙人ユミットからの手紙II」からの抜粋です。彼らの手紙がどんな感じかつかめるかと思いますのでURLを載せます。
http://satoru99.exblog.jp/16040525/


ということで、どちらの本も興味ある方はどうぞって感じですね。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4186

Trending Articles