Quantcast
Channel: 今しかないなら by ken2
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4186

嫌われる勇気

$
0
0
昨年のアマゾン和書部門で売り上げ1位となったように、大ベストセラーなので、読んだ方も多いでしょう。
アマゾンのレビューが800もありましたし。

図書館に予約して、ようやく届いて読み終わりまして今日返しましたが、何度も読み返したいし、家族にも読ませたいと思い、注文しました。

アドラー心理学を元にした本で、「神との対話」のように、哲人と青年の問答形式で書かれてますから読みやすいです。

しかも内容が非常に深く、多岐にわたる項目について簡潔に述べられています。

どうやら、ソクラテスやプラトンのようなギリシャ哲学に通じるものがあるそうですが、私はスピ系の本や講演、ブログなどで学んだものに共通するものを感じました。

少し前にも書きましたが、今までの常識とは正反対の視点というマナカリアリティに通じるものもありますし、今ここ系の話に親しみがある方なら、納得しやすいし、よりわかりやすくなってると思います。

今まで学んできた大事なことがほぼ網羅されているうえに、なんとなくわかったように感じていたことも、きちんと整理して理解できましたし、「叱らないし、褒めない」という新しい話もありました。

原因があって結果があるという見方は普通だと思いますが、アドラー心理学ではそれを否定しています。
トラウマや過去世のせいではなく、目的のためにそれを利用している、という逆転の発想です。

どちらが正しいとか間違いとかでなく、人それぞれ今の自分に必要かどうかだと思いますが、アドラー的な観方をすれば、今の現状を過去のせいにしないので、今すぐ変われる、今すぐ幸せになれるのです。

私はこの本に書かれている事は全て納得できましたが、スピ系を知る5,6年前だったらどうだったかわかりません。
でも、これだけベストセラーになったところをみると、その頃の私でも納得できるように書かれているのかもしれませんね。

スピ系の本ではないですが、書かれているのは「自分軸で生きる」「命は一つ」「全ては一つ」「今ここしかない」「自分が変われば世界も変わる」「批判しない」「全てを受け入れる」「求められない限りアドバイスはしない」「期待しない」というような内容が心理学としてわかりやすく説かれています。

これが日本でベストセラーというのは素晴らしいですね。


では目次です。

目次
第1夜 トラウマを否定せよ(知られざる「第三の巨頭」;なぜ「人は変われる」なのか ほか)
第2夜 すべての悩みは対人関係(なぜ自分のことが嫌いなのか;すべての悩みは「対人関係の悩み」である ほか)
第3夜 他者の課題を切り捨てる(承認欲求を否定する;「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない ほか)
第4夜 世界の中心はどこにあるか(個人心理学と全体論;対人関係のゴールは「共同体感覚」 ほか)
第5夜 「いま、ここ」を真剣に生きる(過剰な自意識が、自分にブレーキをかける;自己肯定ではなく、自己受容 ほか)


HPもありますので、まだ読んでない方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
http://book.diamond.ne.jp/kirawareruyuki/

Viewing all articles
Browse latest Browse all 4186

Trending Articles