物事はいつも中立。良い・悪いと判断してるのは各個人。
これについて「コップに半分入った水」のたとえはよく聞く話だと思います。
それを見て、
「半分しか入っていない」
と思うか、
「半分も入っている」
と思うかによって、全く正反対の評価になるという話です。
先日アメトークに「波風立たせたくない芸人」が集まりまして、中には気を使いすぎ、というものもありましたが、その中に2つほどぜひ参考にしたい話がありましたのでご紹介します。
サンドウィッチマンの伊達ちゃんは、取り立て屋の様な風貌で、ちょっと強面です。
コントや漫才でもそういった役をしたりしますが、実はとても優しい心の持ち主なのです。
ある時、彼はタクシーに乗り、目的地を告げました。
よく行ってる場所なので、道も料金も把握しています。
でも、そのタクシーは違う道を走り、かなり遠回りされた結果、通常1700円ほどのところ、2700円かかったのです。
途中でいつもの道ではないと気付いてたそうですが、何も言わず、支払いするとき、
「こんな道もあるんですね」
と言って文句も言わずにお金を出したそうです。
普通だと、途中で「いつもと道が違う」とか、「遠回りじゃないの」とか、到着したあと「いつもは1700円なのに」とか言うか、言わなくても不満に思うところでしょう。
これを無理してやってるなら逆にストレスがたまってよくないですが、即座に普通とは違う解釈をすることによって、相手にも自分にもストレスを与えないのですから、さすがです。
伊達ちゃんは、お店での食事に髪の毛が入っていても、文句を言うことなく、お皿に残すとお店の人も気付いてしまうだろうから、と床に捨てるそうです。
たぶん、人間のすることだから、こういったことも起きるよね、というとらえ方をしてるのでしょう。
全く怒る感じもストレスを受けた感じも見受けられませんでしたからね。
完璧な人間などいません。それを忘れずにいたら、ミスを責める気持ちも起きなくなるのでしょう。
そして、もう一人はずんの飯尾さん。
通りかかったカップルにぶつかって、飲物を服にかけられてしまいます。
しかも、謝りもせず、
男は「おっさん、大丈夫?」
女は「ウケル~」
と笑います。
普通怒りますよね。
でも、そんな自分達が今いる場所をどんどん上空から見つめるようにし、地球を見下ろす視点になると、そんなちっぽけな事どうでもいいや、という思いになれて、
「オッサン大丈夫。近所のクリーニング屋がこういう染み抜き得意だから」
と笑って答えられるというのです。
その後の話を聞くと、彼は伊達ちゃんほど気にならないタイプではないようでしたが、なかなかできることじゃないと思います。
「解釈の転換」と「人は不完全」と「宇宙からの視点」
こういった観点があれば争いやストレスも無くなるんじゃないでしょうか。
こういった事は、よくスピ系で言われることかもしれませんが、実生活に生かせてる人はどれだけいるでしょうか。
私は子供の頃からそれほど怒らないタイプでしたが、自分の家族ができたら、「俺ってこんな怒ったりする人間だったんだ」と自分で驚くほど怒ることがよくありました。
家族はそういった意味でもありがたい存在です。
最近はかなり少なくなりましたが、伊達ちゃんや飯尾さんのような目に遭った時、平静でいられる自信はありませんので、まだまだです。
二人の芸人の素晴らしいエピソードを忘れずに、いざという時にその3つを駆使して穏やかに生きていけたら、と思います。
怒るのは簡単ですし、ストレスはたまらないかもしれませんが、怒られた方はストレスたまりますからね。
ただ、無理して感情を抑え込むのはよくありませんので、「解釈の転換」「人は不完全」「宇宙からの視点」でもダメなら、深呼吸すると爆発は抑えられるようですので、その後穏やかに言いたい事を言って発散させましょう。
なんでも急に上達はしませんからね。徐々に行きましょう。
「徐々」で思い出しましたが、「ジョジョ」の第4部の主人公のノボリが、コンビニに出てたので、よく見たらゲームの宣伝でした。
きっとそれに合わせてアニメも始まるのかと思いましたが、まだ未定のようですね。
4部は途中をはしょってもいいので、ラスボスの登場シーンからはカットせず、私の大好きな5部まではアニメ化して欲しいものです。
すみません、最後関係ない話になっちゃいましたね。失礼しました~。
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芸人に学ぶ物事のとらえ方
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